なごり雪

本来なら明日が入試だと書くんですが、
今日はもっともっと感動的な、心に残る出来事があったので、
それを書かずにはいられません


明日からは入試と卒業式とその予行練習しかないので、
授業は今日の2限目で終わりでした
9年間の授業の最後が今日だったのです
高校に行けばまた授業はありますが、
僕には
長かった授業がこれで終わりになってしまうという思いしかありませんでした
できるならずっと中学校で、
このメンバーで授業を受けていたいというほどの思い出がたまっているので、
これで授業が終わるということが信じたくないことで、
とても寂しく、名残惜しいことでした
ここでそういった思いを書き続けていたら、
とても本題にたどり着けそうにないので、割愛します
本当はそんなことをしたくないのですが・・・


今日の2限目は国語でした
前半は、
成績には関係ないから先生の授業のいいところと悪いところを書いてくれ、
ということでした
その時には、最後の授業だなんて全く意識してなかったんです
残りの15分ほどになって、先生が持ってきたのはギター(12弦ギター)でした


教室がざわめいたあと先生が少し話をして、
先生は「なごり雪」を弾き語りました

思っていた以上に涙腺が緩みました
僕たちは卒業する、見送られる立場なので、
なかなかこういう歌にふれる機会はありません
そのため、
見送る側の先生方の思いもこんなにも大きいものなのだ、
ということを知りませんでした
先生の思いをしっかり心に留めて、
今までのお礼ができるようにこれから頑張らなければと思いました
ちょっと練習が足りませんでした、と謝られても困ります
僕たちのために練習してくださったなんて、
どうお礼を言っていいのやら分かりません
先生の思いは十分に伝わったんです
すでに書きましたが、僕は泣きかけました
僕だけでなく、多くの人がそうで、中にはすすり泣いている人もいました
なごり雪」をききながら書いていますが、
これが先生の思いだと思うと、何度も泣きそうになります


そのあと先生が弾き語ったのは、長渕剛の「乾杯」でした

サビだけでしたが、メッセージとしてすばらしいものでした

乾杯!
今君は人生の大きな大きな舞台に立ち
遥か長い道のりを歩き始めた
君に幸せあれ!

ありがとうございます
先生からの言葉として大切にして頑張っていきます


この先生は挨拶には特にこだわりがあって、
授業前後の挨拶が中途半端なものだとやり直しになるので、
国語の授業は他授業に比べて、みんなの挨拶の声が大きいんですが、
今日の授業後の挨拶は違いました
みんな、先生からのメッセージに感動して、
最後に先生に感謝の気持ちを伝えたいと思ったのでしょう
みんなに気持ちが一つになって、
すごく清々しくてキレのある大きな挨拶になりました
やらされる挨拶ではなく、みんながそれぞれの思いを込めてした挨拶でした
みんなの挨拶の声が、教室の壁を何往復もして、
先生のところに集まっていきました
先生が一年間求めてきた挨拶はこれだったんだと、
ここに来てようやく分かった気がしました
言い表せないほど大きな感謝が挨拶になって、
それでも心にたまったままになっている大きな大きな感謝がこみ上げてきて、
僕はここでまた泣きそうになりました
先生は頭を下げたまま前を向きませんでした
少し経って、嗚咽まじりに「ありがとうございました!」と、
また泣きそうになってしまいました


そのあと、トイレで泣いてるやつもいました
歌うなんて反則だ、とほとんどの人が感動しっぱなしでした




生、今まで本当に


       ありがとうございました



校で思い出を大切にして、


         高校でも頑張ります