一日が短くなりました。

時計の調整をお願いします。



いろいろなサイトから持ってきた情報を総合して書きます


先日、チリでM8.8の大地震がありましたね
その影響で、地軸が2.7ミリ秒角(0.00000075度)ずれました
地表(極付近)での距離としては、だいたい8cmぐらいだそうです
また、一日が100万分の1.26秒(0.00000126秒)ほど短くなりました


これらの数値を出したのは、
NASAのジェット推進研究所の研究者で地球物理学者のRichard Gross氏で、
最新のコンピュータモデルを使って算出されました
同じモデルを、M9.1だった2004年のスマトラ沖地震に当てはめたところ、
一日の時間は100万分の6.8秒ほど短くなり、
地軸は7cmほどずれていたということです
なぜ、スマトラ沖地震に比べて規模の小さかった今回の地震のほうが、
地軸のずれが大きかったのかというと、理由は二つあるようです
一つ目は、スマトラ沖地震の発生が赤道近くだったのに対して、
今回の地震は中緯度で発生したため、
地軸への影響が大きかったから、だそうです
二つ目は、
スマトラ沖地震を発生させた断層よりも、今回の地震の断層のほうが、
やや急な角度で地球内部に向かって落ち込んでいたため、
地球に縦方向の力が働いたから、ということです


書いてはみましたが、なかなか理解するには至りません
なぜ中緯度だと影響が大きいのか、縦方向の力ってなんなのか、
最近、分からないことを理解したい衝動が止まりません
入試直前にまでなってなんで?と思うんですが、
落ち着けていないのでしょうか
気を紛らわしていたいのかもしれません



地軸がずれた原因については、
地震によって数百キロメートルにも及ぶ岩盤
(おそらく、ひずみがたまっていた側のプレート)が数メートル動き、
地球上の質量の分布が変化したため、ということのようです


一日の長さについては、
今回の地震を起こしたナスカプレートと呼ばれる岩盤が、
隣り合う他のプレートの下に沈み込んだり、
地震の衝撃で地球内部の岩石が地軸方向に移動したりしたために、
質量が地軸に近づき、地球の自転が速くなったためといわれています
わかりやすい例を挙げて説明すると、
フィギュアスケートの選手がスピンをするときに、
腕や足を体の軸に近づけることによって、
質量が中心に集まって回転速度が上がるということのようです
「スケーター効果」・「アイススケーター・エフェクト」と呼ばれるようです


ここでひとつ気になることがあります
一日の長さについて一つ目に書いたことについてです
ナスカプレートは、地震が起きていないときでも常に沈み込んでいるはずです
地震が起きたから沈んだ、というものではないはずです
もしかして、抵抗となっていた、隣のプレートからの抵抗がなくなったために、
ナスカプレートが勢い余って異常に沈み込む、ということがあるんでしょうか
プレートは片方が沈めば、別の場所のマントルからわき上がってくるので、
プレートと周りのマントルを合わせたものの重心のようなものの位置は、
動くことなく常に同じ場所にあり、
プレートの存在する場所も変わらないはずです
(自分のいいたいことがうまく説明できません)
しかし、もしも片方が異常に沈むということがあれば、
プレート全体が一気に動くわけにはいかないので、
プレートの先端だけが切り離されて沈み込むということになるのでしょうか
そうなるのだとしたら、質量が地軸に近づいてもおかしくありません
実際はどうなのでしょうか


いったん原因の話から離れて、影響について書きます
この数値を出したRichard Gross氏によると、

火星や土星などに向かう探査機の管制には悪影響が出る恐れもあるが、
変化はごくわずかで、一般の人には影響はない

ということだそうです
「影響ないならいいやー」で終わってしまう人が多いとは思いますが、
「探査機の管制に悪影響が出る」というのが気になってしょうがないです
そんなにデリケートなんですね
という一言で済ませられなくもないのですが、
なぜ悪影響が出るのか分からないので知りたくてしょうがないです
天文分野は小学校の頃から大好きなので、特に気になります
もっとも、最近は雷とかの方が好きだったりするんですけどね


そろそろ終わりにしないと時間を使いすぎるので
(もう十分に使いすぎましたが)
かなり大事なことを書いておきます


まず、地軸のずれについてです
地軸がずれる原因は「質量の分布が変化したため」と書きましたが、
これは地震以外の現象でも起こることのようです
海流の変化や、大気の大規模な移動、
ダムをたくさん造ることなどの影響を受けて、
地軸がずれることもあるそうです


一日の時間は、
月や太陽の引力の影響で一日に1000分の1秒ほどずれることがあり、
大気の流れなどでも自転の速さは変わるため、
地震による変化はそれらに比べれば非常に小さいものだということです
また、今回の地震の影響は永遠に続くわけではないようです


長々と書きましたが、
まぁ
「時計をいじる必要はない」
ということだけ知ってもらえればと思います