土星の両極のオーロラ 動画

ハッブル宇宙望遠鏡土星の北極と南極のオーロラを同時に撮影した動画が、
宇宙望遠鏡のサイトで公開されました
これを撮影する機会は15年に1度しかなく、とても貴重なものです
この動画は、2009年の1〜3月にかけて撮影された静止画を
つなぎ合わせて作られた動画です
http://www.spacetelescope.org/videos/html/heic1003b.html
「HD」と書かれている画像か、ページ右の「Play」をクリックして見てください
ページ右の「Medium」と書かれているものの「Play」をおすすめします
土星の上下にある光っている部分がオーロラです
土星の色が青になっていますね
きっと撮影の仕方が特殊なものだったのでしょう


オーロラは、
太陽から吹く太陽風(プラズマの流れ)と惑星の磁場によって発生するので、
地球だけでなく土星や他の惑星でも起こっています
土星の公転周期は約30年で、その間に2回、
赤道に対して垂直に日光が当たるときがあります
地球でいう、春分秋分です
このとき以外(夏や冬の間)、太陽から土星の両極を見ることはできません
地球と土星の公転面は同じなので(たぶん)、
太陽から両極を見ることができる、土星春分秋分ごろにしか、
地球から両極を同時に観測することは出来ません
また、その時は地球から土星の赤道を垂直に見ているわけですが、
土星の赤道面と輪の面は同じなので(たぶん)、
とても薄い土星の輪を真横から見ることになり、
土星の輪が消えたように錯覚してしまいます
去年の夏に、土星の輪が見えなくなりましたよね
上に書いた、動画の撮影された時期とほとんど同じ時期に、
土星の輪が見えなくなったのは、きっとそういうことでしょう
公転面や赤道面のことは、はっきりしたデータを持っていないので、
「たぶん」とか、自信のない表現になってしまいましたが、
こうして、他の事柄を説明できるので、
大きく間違っているわけではないと思います
せいぜい「微妙に違う」という程度でしょう
また、一点から、球の両極点を見ることは不可能ですが、
「北極」「南極」は点ではなくある程度の範囲なので、
土星春分秋分」の前後の結構長い時間、見ることができます


なんだかとても分かりにくい説明になってしまいました
とりあえず、この動画をもう一度撮れるのは14年後です
土星の輪が消えるのも14年後です
長いですね
それでも土星にしたら「まだ半周しかしてないよ」ですからね
人間の一生って短いですね
自分が生きているうちに土星に4周ぐらいさせてやりたいですね