縦縞水田

縦縞水田シリーズ
たまたま通った道にあった
ちょっとおもしろい田んぼを紹介します
みる分にはおもしろいですが
そこの生産者の方は
かなりつらいと思います


とりあえず写真

稲がしましまになってます

ホントにくっきりです

隣の田んぼも同じようになってます


これらのことから
いろいろ分かることがあるんですが
「農業なんてシラネw」
という方のために
分かりやすめにせつめいします


しましまの色づいている方は
早く収穫できる種類の稲で
田植えの時期も早い
「早稲(早生):わせ」
と呼ばれます
「早稲田」の「早稲」です


まだ色づいていない方は
早稲に比べて収穫が遅く
田植えの時期も遅い
「中手:なかて」
「晩稲(奥手):おくて」
のどちらか
だと思われます


基本的に
それぞれ別々の田んぼに
別々の時期に
植えられます



この田んぼの田植えの仕方を説明します
この田んぼは田植機を使って
ある程度生長した苗を植えています
田植えをする前の苗は
「育苗箱(苗箱)」といわれる
四角く浅い箱で育てられます
田植えの時に
苗箱から出された苗が土ごと
田植機の後ろにセットされて
植えられます
セットされる横列が多く
植えるための「爪」が多いほど
一度に植えられる条(列)が
多くなります


田植えの最中に
苗を補充しなければいけないので
あらかじめ補充地点を予想し
田んぼの縁(あぜ)に
育苗箱を並べておくことがあります



この田んぼは
三枚目の写真からも分かるように
二つの田んぼを植えてあるので
元々は片方が早稲
もう片方が中手(晩稲)
だったんだと思います


しかし、
育苗箱を並べる以前に
早稲と中手(晩稲)を
混ぜてしまい
それに気づかないまま
田植えをしてしまったんだと思います



つらいですね
何がつらいって
稲刈りです


稲刈りは
カントリーエレベ−タが
種類別に
刈る日を設定しているので
指定された日に
刈らなければなりません
こんなに種類が入り組んでいると
稲刈り機(コンバイン)では
刈ることができません
手で刈り取るか
バインダーと呼ばれる
小型の稲刈り機で
刈るしかありません
実は写真には写ってませんが
バインダーが入れないところがありました
手で刈るんでしょうかねぇ


もともと一つの田んぼを
一気に刈る予定だったものが
二つになったんですから
いくら面積が同じでも
時間がかかります
バインダーや手で刈っていたら
一日では終わらないかもしれません


もしかしたら
稲刈り機(コンバイン)で
種類なんか考えずに
一気に刈るかもしれませんね
開き直りが肝心です